マリア・シュナイダーや挾間美帆を始めとして、近年特に人気を集めるビッグバンドシーンにおいて、独自のサウンドで一躍注目を集める廣瀬真理子とパープルヘイズの2ndアルバムがリリース。
ドラムス、ベース、ピアノ、バイオリンに加えギター2人にホーンセクションが14人、そしてリーダーでありコンダクターの廣瀬が入った22人で構成。通常のジャズのビッグバンドとしても演奏者が多く、ポリリズム、ポリトーナリティを内包するプログレッシブかつ迫力のサウンドで音楽シーンの注目を集める。
参加メンバーは既にリーダー作を多数出している土井徳浩や在日ファンクの村上基、ASA-CHANG&巡礼で知られる後関好宏を始め、ものんくるにも参加する石川広行や伊吹文裕、Gentle Forest Jazz Band、たをやめオルケスタに参加するメンバーなど多数在籍。まさにネクストシーンの見本市ともいえる豪華な若手プレイヤー達が結集。これまでのライブを通して構築された楽曲を収録。リーダーの廣瀬真理子は作曲とアレンジを手がける注目の若き才媛であり、細部にまでこだわった秀逸なアレンジと破壊力抜群のサウンドでモスラジャズを標榜する。ジャンルを越えたオリジナリティ溢れるサウンドを是非お聴きください。
Amazon, TOWER RECORDS, HMVで取り扱う他、iTunes, Apple MUSICなど主要音楽配信サービスでも配信中です。
(Release 2017.10.4)
昆虫のゴキブリを表現した、キーGのブルースです。彼らの予測不能な行動や、出くわした人間たちのパニック感などを表現しようと、音程の跳躍感やフレーズに突発性を出せるように工夫しました。
ハービー・ハンコックのようにかっこよく曲が作りたかった。h(ハービー)poi(っぽい)mode(Dモード)ということです。
ボーカリスト大塚望の作詞作曲。間奏部分に入る”ヒューン…”という冷たい音は、グロッケンシュピールをバイオリンの弦で弾いた音です。またイントロ部では、エンジニアの葛西敏彦氏の故郷である青森の”雪を踏む音”が使われています。
中学生の頃に見た「砂の器」という映画をイメージした曲。二つ並んだ”u”を、ストーリーに登場する砂の器の形に見立てています。
果物のドリアン、ではなくて、スケールのドリアンスケールを使って作曲した曲です。このスケールは良い意味で変態的なサウンドがします。個人的なイメージなのですが、”ドリアン=変な”というイメージを持っており、”ドリアンな奴=変な奴”という意味のタイトルです。そして、アルバムタイトルの『Dorian Fellows』は、”変な奴ら”という意味で、バンドメンバー全員のことを意味しています。
ライブのセット終了時、「終わります!」という掛け声とともに演奏されるジングル的な曲です。数秒にパープルヘイズらしさを詰め込みました。
"Mariko Hirose is a very special craftswoman and her faithful band are totally in tune with the quirks of her imagination. It cheers me that young people still dare to dedicate their lives to the creation of courageous, cheeky, fresh music, so let’s Give Praise for Purple Haze !"
"廣瀬真理子はとても特別な創作家であり、彼女を中心としたバンドは彼女の一風変わった想像力と見事に調和している。このように若者たちがまだ、勇敢で、生意気で、斬新な音楽を創造するために思い切って自分たちの人生を捧げていることに、私は励まされる。さあ、パープルヘイズを讃えよう!"
"ラージアンサンブル界に新種のモンスターあらわれました。キワどいバンド名「Purple Haze(紫のけむり)」こそ、まさに"廣瀬真理子音楽"の世界観。とにかく重く怪しく漂うこのニオイを、嗅がずにはいられない…存分に中毒になってください。"
"Her music has an overpowering authenticity, a sound that imitates nothing. It touches your heart directly, first welling up with a powerful, angry, heart-pounding excitement, then just when you think all is resolved, it turns sad. I used to think that becoming an “avant-garde musician” is a privilege reserved for only a select few, those chosen to live on the cutting edge. From the first time I heard Mariko Hirose’s music, I believed that she is such a person. This CD is the proof of it."
"選ばれし人だけがなれるのが本当に革新的でワン・アンド・オンリーな前衛音楽家。廣瀬真理子は確実に、その「選ばれし人」だ。興奮して、ドキドキして、怒りのような強いパワーが湧いてきて、ほっとしたと思ったら悲しくなって…見たことも聴いたこともない世界が押し寄せてきて、とてつもない新しさが、予定調和を食べ飽きたわたしたちの脳と心をリフレッシュしてくれる。最高に変で、面白くて、深くて美しい真理子と仲間たちの世界へ、あなたも今すぐ旅するべき。"
"廣瀬真理子の脳の中に詰まってる音達はなんて甘美で艶めかしく、危ういんだろう。ビッグバンドとか何だとかはどうでもいい。もっと廣瀬真理子の脳味噌に埋もれたい、そしてドラマチックに溶けてしまいたい。もう僕は廣瀬真理子を普通の目では見れないであろう。このアルバムに狂わされてしまった。"
"間違いなく個人的に今年度NO.1のアルバムがやって来ました〜わーい! 空気が震える21人の調和と、それを司る廣瀬真理子の頭脳〜わーい! 日本の若きギル・エバンスかクラウス・オガーマンか、いやバカラック? ‥いやもう何でもええわ! わーい"
"廣瀬さんのアレンジ凄いです。こんなの、なんで考え付くの?ってアイデアばかり。それを形にしていくメンバーの皆さんもまた、、。新譜もライブも皆さん是非チェックを~。"